ミュージカルソングへの誘い~No.2「This is the Moment 時が来た」

「This is the Moment 時が来た」

(作詞:レスリー・ブリカッス、作曲:フランク・ワイルドホーン)

“Jekyll & Hydeジギルとハイド” 1990

言うまでもなく

ロバート・ルイス・スティーブンソン「ジキル博士とハイド氏」

を原作としたブロードウェイミュージカル

舞台は何度見ても飽きない

完成度が際立っている。

キャストは鹿賀丈史でも石丸幹二でも良いのだけれど、

やっぱりハイドを演じるときの

シャツがちぎれるほどの凶暴さは必要

この役のリアルさが出せない

どうしてもオリジナルのRobert Cuccioliだったり、

DVDのDavid Hasselhoffのような頑強なタイプが

このミュージカルには合っている。

この曲もジギルとしての歌なのだが、

相当タフネスが求められる

ただ洋々と胸を鳴らしているだけでは物足りない

ネバネバした粘りのあるのどの鳴らしと、

パワーが決め手となる

そんなイメージで取り組むのだが、

歌うたびに現実とのギャップに打ちひしがれる

自分なりに鳴らしているつもりなのだが、

パワー不足なのだ

ともあれジギルになったつもりで歌うしかない

いつもそんな焦りに襲われる          

 

This is the moment

This is the day,

When I send all my doubts and demons

On their way

 

Every endeavor,

I have made – ever

Is coming into play,

Is here and now – today

 

This is the moment,

This is the time,

When the momentum and the moment

Are in rhyme

 

Give me this moment

This precious chance

I’ll gather up my past

And make some sense at last

 

This is the moment,

When all I’ve done

All the dreaming,

Scheming and screaming,

Become one

 

This is the day

See it sparkle and shine,

When all I’ve lived for

Becomes mine

 

For all these years,

I’ve faced the world alone,

And now the time has come

To prove to them

I’ve made it on my own

 

This is the moment

My final test

Destiny beckoned,

I never reckoned,

Second Best

 

I won’t look down,

I must not fall

This is the moment,

The sweetest moment of them all

 

This is the moment

Damn all the odds

This day, or never,

I’ll sit forever

With the gods

 

When I look back,

I will always recall,

Moment for moment,

This was the moment,

The greatest moment

Of them all

ミュージカルソングへの誘い No.1「All the Things You Are 君は我がすべて」

趣味として続けているミュージカルソングは、

これまで生きてきたさまざまな出来事とともに

いつも心にからだに

やすらぎと活力を与えてくれた

 

明るい先生、信頼ある伴奏ピアニスト、そして

いつも元気なクラスの仲間たち

定期的なミニコンサートに加えて

忘れたころに行われる

ライブハウスでのコンサート

感謝の気持ちとともに

取り組んだ順に

それらの課題曲を紹介していく

 

No.1

「All the Things You Are 君は我がすべて」

(作詞:オスカー・ハマスタイン、作曲:ジェローム・カーン)

“VERY WARM FOR MAY” 1939

 

初めて取り組んだミュージカルソングであり、

今でも大好きなスタンダードナンバー

なかなかつかみどころのない

これまで取り組んできた中でももっとも難しい課題曲のひとつ

 

ミュージカル作品自身は大失敗作とされ、

その理由は難解さと言われている

第二次世界大戦の最中であり

ブロードウェイで求められている趣向を

外していたのかもしれない

 

歌詞もまた難解ではあるが、

春という季節に

熱い思いを抱く

若いころに抱いたときめきを

思い起こさせる

 

そしてメロディー

甘く溶けるような表現が求められている

ところが自分の表現は、

聞いている歌のイメージにはほど遠く

どこか堅苦しい

 

それまで学んできたイタリア歌曲とは異なり

歌詞に込められた歌を活かす

ミュージカルの難しさを知り

苦い出発となった

 

この曲を知ったきっかけは

気鋭のバリトン歌手Thomas Hampsonのアルバム

彼のつやのある歌声はいつも心穏やかにしてくれる

自分はハイ・バリトンの声域と言われ

Thomas Hampsonのようなバリトンの真打の声域は

いつもあこがれの的なのである

 

 

You are the promised kiss of springtime
That makes the lonely winter seem long
You are the breathless hush of evening
That trembles on the brink of a lovely song

 

You are the angel glow that lights a star
The dearest things I know are what you are

 

Some day my happy arms will hold you
And some day I’ll know that moment divine

When all the things you are, are mine

 

You are the angel glow that lights a star

The dearest things I know are what you are

 

Some day my happy arms will hold you
And some day I’ll know that moment divine
When all the things you are, are mine