ミュージカルソングへの誘い~No.21 I Dreamed a Dream

ミュージカルソングへの誘い~No.21 I Dreamed a Dream

作詞 ハーバート・クレッツマー(英語版) & アラン・ブーブリル(仏語版)

作曲 クロード ミシェル・シェーンベルク

“レ・ミゼラブル”1985

 

これはレ・ミゼラブルのなかで、ファンティーヌが歌う

これまで何度か紹介したマイケル・クロフォードのアルバムで

チャレンジしてみたくなった曲

オリジナルステージやムービーからも想起できる通り、

ひたすら感情を抑えながら

それでも涙がとどめなくほおを伝わる

熱い思いを乗せていく

マイケル・クロフォードは

彼の歌でいちばん低い声ではないかと思うくらい

絶望の淵のなかで、

押し殺すようにささやく歌だ

 

歌詞はHeやHimはSheやHerに変える

On My Ownのときと同じように

レミゼの歌は、ジェンダーを超えてしまう

不思議な力を宿している

 

 

I dreamed a dream in time gone by,

When hope was high and life, worth living.

I dreamed that love would never die,

I dreamed that God would be forgiving.

Then I was young and unafraid,

And dreams were made and used and wasted.

There was no ransom to be paid,

No song unsung, no wine, untasted.

 

But the tigers come at night,

With their voices soft as thunder,

As they tear your hope apart,

And they turn your dream to shame.

 

He slept a summer by my side,

He filled my days with endless wonder…

He took my childhood in his stride,

But he was gone when autumn came!

 

And still I dream he’ll come to me,

That we will live the years together,

But there are dreams that cannot be,

And there are storms we cannot weather!

 

I had a dream my life would be

So different from this hell I’m living,

So different now from what it seemed…

Now life has killed the dream I dreamed…

ミュージカルソングへの誘い~No.20 私が踊るとき

「私が踊るとき」は、

トートのパートでエリザベートとのせわしない掛け合いが続く曲。

作品全体に言えることだが、

エリザベートの自由に生きる意思がテーマになっているので、

トートはややもすればお飾り的で、

エリザベートの前では無力さが露呈されてしまう。

言葉は抑圧的に重くのしかかろうとするのだが、

エリザベートの信念の前では非力で、

最後はトートが自身に向けてほしいと嘆願する

実際の歌の中でも

血が流れていないモノトーンの存在感

あまり前に押し出さない無力感が

この曲では大事と思う。

 

 

勝ったのね
 勝利だ 俺の
私 他人に認めさせた
 世界は動いているんだ 俺の思うまま
誰のためでも
 俺だけのために
ないわ 自分のためにしたの
 確かにお前は 敵を出し抜いて 勝ち誇る
人形のように 踊らされた私が
自分の道を見つけた

ひとりでも 私は踊るわ
踊りたいままに 好きな音楽で
踊るときは 命果てるその刹那も
ひとり舞う あなたの前で

 

 飛ぶがいい
飛ぶわ
 鴎よ

 嵐の夜も そばにいよう
もうひとりだけで飛べるわ 自由になるのよ
 俺だけが
あなたが
 自由を
自由を
 与えることができる
やっと歩き出した 私だけの道を 邪魔しないで
 どんなに強く 拒んで見せても
 いつか俺を求める

 手を取って 俺と踊るんだ
 俺が望むときに 好きな音楽で
踊るときは 命果てるその刹那も
ひとり舞う あなたの前で

歩いて行けるわ
 お前には俺が必要なんだ
ひとりでも
 もうすぐに
愛し始めたの
 憎みだす

人生を

踊るときは 選んだ相手と
踊りたいままに 好きな音楽で
踊るときは この世終わるその刹那も
ただひとり 愛する人と
踊るときは 全てこの私が選ぶ

ミュージカルソングへの誘い~No.19 パパみたいに

市ヶ谷トモノホールでメンバー総出のコンサート。

ソロでは、#2で歌った“ミスサイゴン”から「ブイドイ」、

アンサンブルで “レ・ミゼラブル”からIn My Life ~ Heartful of Loveに加え、

“エリザベート”から「パパみたいに」と「私が踊るとき」

を歌った。

「パパみたいに」では、

エリザベートの父マクシミリアン公爵のパートで幼少のころのエリザベートの歌に絡んだ。

彼の生活は、皇族の堅苦しい生活を嫌い、田舎にこもって狩りや異国への旅に興じること。

この行動を見ていたエリザベートにも晩年に大きな影響を与え、彼女もまた晩年わずかな使用人とともに異国への旅に明け暮れ、自ら非業な最期を招いてしまったのは皮肉な巡り合わせだ。

たとえ孤独であったとしても、束縛を嫌い自由に生きる贅沢な生活は彼女に限らず、心底うらやましい・・と思う。

それだけ社交界は面倒なことが多く、動物や自然とともに過ごす時間が最も癒される時間であった気持ちはわからなくもない。

親戚である狂王ルートヴィヒからも、その苦悩が痛いほど伝わってくる。

ともあれ、ステージの上だけではあるが、

娘のおねだりに手を焼きながら、家族の目を盗んで

カバン一つで家を抜け出そうとしている気まぐれなパパさんになれる至福の時間だった。

 

お昼には 親戚が集まる
ママは言うことあるらしい
堅苦しい場所から 逃げてみたいわ
家庭教師の目を盗み
パパ 一緒に連れて行ってよ
 駄目だよ
パパのすること全部好き
 今度は無理だ
夢を詩に書きとめ 馬術の競争
パパみたいに なりたい

 

今日は木登りは禁止なの
 シシィ お前はお転婆すぎるよ
綱渡りの練習も
 姉さんは花嫁修業
弟たちとは サーカスごっこができる
 気を付けろよ
家庭教師の目を盗み
 あとは知らないよ
どうして連れて行ってくれないの
 明日の午後には帰るよ
外国に旅するのね
 もう行くよ
自由に生きたい ジプシーのように
気まぐれに 望むまま
パパみたいに 生きたい

ミュージカルソングへの誘い ~ No.18 In My Life / Heartful of Love

ミュージカルソングへの誘い

~No.18  In My Life / Heartful of Love

(作詞 ハーバート・クレッツマー(英語版) & アラン・ブーブリル(仏語版)

作曲 クロード ミシェル・シェーンベルク)

“レ・ミゼラブル”1986

この曲は、マリウスのパートで、ジョイン。

コゼット、そしてエポニーヌの3人でそれぞれが心情を吐露していく。

それぞれのキャストが織りなす人間模様のなかで、エポニーヌはテナルディエとその夫人の娘。

よく描かれるのは、悪人の娘は対極にあって純粋で傷つきやすく、それゆえに非業の死を遂げ、それを目の当たりにしてから親が自らの罪を悔い更生するという流れ。

レミゼで描かれるエポニーヌはその典型のひとりかもしれない。

代表曲であるOn My Ownをはじめ、彼女の曲はどこまでも純粋で、その曲に触れると浄化してもらえそうな気になる。

一方、マリウスとコゼットのほうは、エポニーヌの苦悩は知る由もなく、二人の世界に恥じらいもなく突き進んでいく。

その残酷さを知りながら歌うのは、共謀罪に入り込んでいくような錯覚に陥る。

 

不思議ね
どうしたのよ コゼット?
独りでいたから
知らないこと 多すぎたわ
いつも 何か
探してた 私の人生
いつも 遠くから
私 呼んでる声があるの
そして 遥かな世界の
歌は 私を待つのでしょうか
彼は 知っているのかしら
彼は 同じ思いかしら
そうよ私は もう独りじゃない
どうぞ 見つけだして

燃える 太陽の矢が胸に飛び込んだ
そして 僕の人生に天使たちの音楽
エポニーヌ 君のおかげだよ
僕を ここへ連れてきてくれた
僕は翔ぶよ 虹の空へ

突き刺さる 彼の言葉が
彼が求めたら捧げてしまう
みんなあげていいの
熱く命にふれた人
行こう 待つわ

溢れゆくこの想い 君を困らせた
あぁ 君の名前も知らない
教えて どうか僕に
この愛を恐れない
僕はマリウス・ポンメルシー
コゼットです
何を言えばいい
何にも
愛に触れて
夜さえも 眩しいよ
もう 離さないよ
コゼット コゼット
夢か いいえ
この愛を
切れない絆ね
一目で感じた

片想いだわ

仕方ないのね

私も

あたしはひとり
何か

いつも

何か 言って

いつも

夢ではない この愛は
夢ではないよ 夢なら消えた

 

ミュージカルへの誘い~No.17 Bui Doi ブイ・ドイ

ミュージカルソングへの誘い

~No.17 Bui Doi ブイ・ドイ

(作詞 アラン・ブーブリル&リチャード・モルトビー・ジュニア

作曲 クロード ミシェル・シェーンベルク)

“Miss Saigon” 1989

原作 プッチーニ 蝶々夫人

「ブイ・ドイ」はこれまで発表会で何度か歌ってきた。

市ヶ谷とものホール、渋谷La mamaその時々の思い出がよみがえってくる。

West Endでの衝撃的な出会い以降、歌いこむことで感情の入れ具合も程よい加減になってきて、「わたしは私」(ラ・カージュ・オ・フォール)とともに、自分のミュージカルソングIDのように思っている。

力強いメロディーとともに、歌詞はとても重苦しい。

Bui Doiは北ベトナムが南ベトナムで生まれた米軍との子供たちに名付けた蔑称。

多分に差別的な思いが背景にあり、「ごみくず」であったり、途中の和訳から使われなくなったが「混血」であったり、心に刺さる言葉が発せられるのもこの歌の特徴だ。

それでも魅力的なのは、残酷であればあるほど、このミュージカルのテーマが際立ってくるからだ。

 

日本語訳のほうが、メッセージソングとしての成り立ちを表しやすいのもこの曲の特徴であると思う。

戸井勝海さんによるカバー(ベスト・ミュージカル 「4 Knights」から)がお気に入り。

そしてコーラスの力も借りて荘厳なラストを飾る。

 

ミュージカルソングへの誘い ~No.16  Bring him home 彼を帰して

ミュージカルソングへの誘い

~No.16  Bring him home 彼を帰して

(作詞 ハーバート・クレッツマー(英語版) & アラン・ブーブリル(仏語版) 

作曲 クロード ミシェル・シェーンベルク)

“レ・ミゼラブル”1986

 

No.11 On My Ownに続いて、レ・ミゼラブルから2曲目

ジャン・バルジャンの歌は恐ろしいほどに音程が高い

Alfie Boeのように初めからストレートで歌える人はそうはいないだろう

自分のようにハイバリトンのレベルだと

声を裏返す術を知らないととても太刀打ちできない

そして日本語版のほうが音を出すのが難しく感じる

 

自らの命と引き換えに

娘の恋人であるマリウスの命を神に乞う

その言葉一つひとつが崇高すぎて

自身の言葉では語ることができない非現実性がある

こんな自分が歌っていいのだろうか、

と引いてしまいそうになる

もし自身に娘がいたら、

おそらく歌うことはできないだろう

 

ジャン・バルジャンを演じるうえで

メインの曲の一つであることには違いない

 

(日本語歌詞:岩谷時子)

神よ わが主よ
祈りを きかせ給え
若い彼を 救い給え
家へ帰して下さい
みこころでしょうか
まるでわが子です
月日の波に追われて
やがて私は 死ぬでしょう
若い彼に 平和を与え給え
聖なる 神よ 彼に命を
死ぬなら 私を死なせて
彼を帰して 家へ

 

God on high

Hear my prayer

In my need

You have always been there

 

He is young

He’s afraid

Let him rest

Heaven blessed.

Bring him home

Bring him home

Bring him home.

 

He’s like the son I might have known

If God had granted me a son.

The summers die

One by one

How soon they fly

On and on

And I am old

And will be gone.

 

Bring him peace

Bring him joy

He is young

He is only a boy

 

You can take

You can give

Let him be

Let him live

If I die, let me die

Let him live

Bring him home

Bring him home

Bring him home.

ミュージカルソングへの誘い~No.15 最後のダンス Der Letzte Tanz

ミュージカルへの誘い

No.15最後のダンス Der Letzte Tanz

(作詞 ミヒャエル・クンツェ 作曲 シルヴェスター・リーヴァイ)

エリザベート”1992

 

「愛と死の輪舞(ロンド)」に続いて、「エリザベート」から2曲目

 

イメージするのは舞台で見た山口祐一郎

セリフに乗った歌い方

皇帝陛下へのジェラシーをあらわにしながら、

のしかかるような威圧感をもって

セリフを回すように歌う

 

「俺」をこれだけ使う歌詞も珍しい

最後の「最後に勝つのは、俺さ」のパート

お~れ~さ~

が、威圧感を一番感じさせる大事なところ

 

普段の自分とは違う口調が楽しめるのも

ミュージカルを演じる醍醐味

 

このクールでも、同作品から

「私が踊るとき」をトート役でアシスト

今も意欲的に

ミュージカルを演じ続けておられる方とのデュエット

今思うと、

得難い経験をさせてもらったと感謝している

 

(訳詞:小池修一郎)

                       

あなたの愛をめぐって 皇帝陛下と争う

あなたは彼を選んだ 私から逃れて

 

二人の愛は見せかけ 陛下の腕に抱かれて

あなたはそっと私にも微笑みかけている

 

最後のダンスは 俺のもの

お前は俺と踊る運命(さだめ)

 

ハプスブルクは朽ち果て 広間の客は息をとめ

お前と俺のデュエットを じっと待ち焦がれてる

 

最後のダンスは 俺のもの

お前は俺と踊る運命

 

闇の中から見つめている 最後に勝つのは この俺さ

最後のダンスは 俺のもの

お前は俺と踊る運命

 

最後のダンスは俺のもの

お前は俺と踊る運命

 

闇の中から見つめている 最後に勝つのは 俺さ

ミュージカルソングへの誘い~No.14 愛と死の輪舞(ロンド)

ミュージカルソングへの誘い

~No.14 愛と死の輪舞(ロンド)

作詞 ミヒャエル・クンツェ 作曲 シルヴェスター・リーヴァイ

“エリザベート”1992

 

ミュージカルシーンの中で、

2000年代に入り衝撃的なインパクトを与えたのが

ドイツのクンツェの作品だった

中でも「エリザベート」は、その後のダンス・オブ・ヴァンパイア (1997)、モーツァルト! (1999)、レベッカ(2006)、マリー・アントワネット (2006)、レディ・ベス(2014)と今に続いているクンツェブームの火付け役になったことに間違いない

エリザベートの存在は、

ウィーン観光の主役であり親しみやすく、

一度シェーンブルグ宮殿を訪ねれば、

必ずや彼女のファンになる

彼女の衣装やエクササイズ器具などを見ると

今にも部屋に飛び込んできそうなリアル感がある

一方で貧しくゴシップ好きなウィーンの街の人々が

今とは明らかな距離感を感じさせる

そこに「黄泉(よみ)の世界」から死神トートが現れるに至り

時代の感覚はいよいよ混とんとしてゆく

 

キャストはファントム、クリスティーヌ、ラウルとの共通性もある

ただオペラ座ではファントムの思いがメインストリームであるのに対し、

ここではエリザベートの意思がメインだ

フランクや息子ルドルフの影は

ラウルと比較すると薄い

それはエリザベートへの崇高性がどこまでも高く

トートは決められた運命の中で

ウィーン市内のゴシップに後追いで合わせている

ストーリーテラーのように見えてしまう

 

それでもこの作品に魅せられてしまうのは

それぞれが愛すべき人たちであり

このころの時代に対して

ある畏敬の念をもって

接したい思いがあるからだと思う

 

このクールでは同作品から

「パパみたいに」でエリザベートの父親役でも

アシストで歌うこととなり

トート役の時は、金髪のロングヘアーウィッグで

父親のマキシミリアン侯爵の時はダービーハットで

立ち回っていたっけ

 

(訳詞:小池修一郎)

エリザベート 今こそ
黄泉の世界へ迎えよう

その瞳が胸を焦がし
眼差しが突き刺さる
息さえも俺を捕らえ
凍った心溶かす
ただの少女のはずなのに
俺の全てが崩れる
たった独りの人間なのに
俺を震えさせる

お前の命奪う代わり
生きたお前に愛されたいんだ

禁じられた愛のタブーに
俺は今踏み出す

心に芽生えたこの思い

体に刻まれて
青い血を流す傷口は
お前だけが癒せる

返してやろうこの命を
その時お前は俺を忘れ去る

お前の愛を勝ちうるまで
追いかけよう

どこまでも追いかけてゆこう
愛と死の輪舞(ロンド)

ミュージカルソングへの誘い~No.13 Heaven on Their minds 彼らの心は天国に

ミュージカルソングへの誘い

~No.13 Heaven on Their minds 彼らの心は天国に

作詞 ティム・ライス 作曲 アンドルー・ロイド・ウェバー

“ジーザス・クライスト・スーパースター”1970

 

No.12に続いて、同じミュージカル作品から

ユダが歌う最初の曲

エレキギターの旋律は、作品のテーマにふさわしく

詩はストーリー全体を示す内容となっている

ジーザスに語り掛ける話はそう単純ではなく

日本語のほうが日本人には親しみやすい

岩谷時子さんの訳詞が見事だ

沢木順さんのCDが参考になる

はじめからハイパートが連続するので

ここを乗り切れないと

声が干上がってしまい

あとがつらい

それだけ難儀な曲であることに違いない

 

My mind is clearer now.
At last all too well
I can see where we all soon will be.
If you strip away The myth from the man,
You will see where we all soon will be. Jesus!
You’ve started to believe
The things they say of you.
You really do believe
This talk of God is true.
And all the good you’ve done
Will soon get swept away.
You’ve begun to matter more
Than the things you say.

Listen Jesus I don’t like what I see.
All I ask is that you listen to me.
And remember, I’ve been your right hand man all along.
You have set them all on fire.
They think they’ve found the new Messiah.
And they’ll hurt you when they find they’re wrong.

I remember when this whole thing began.
No talk of God then, we called you a man.
And believe me, my admiration for you hasn’t died.
But…

I remember when this whole thing began.
No talk of God then, we called you a man.
And believe me, my admiration for you hasn’t died.
But every word you say today
Gets twisted ‘round some other way.
And they’ll hurt you if they think you’ve lied.
Nazareth, your famous son should have stayed a great unknown
Like his father carving wood He’d have made good.
Tables, chairs, and oaken chests would have suited Jesus best.
He’d have caused nobody harm; no one alarm.

Listen, Jesus, do you care for your race?
Don’t you see we must keep in our place?
We are occupied; have you forgotten how put down we are?

I am frightened by the crowd.
For we are getting much too loud.
And they’ll crush us if we go too far.
If they go too far

Listen, Jesus, to the warning I give.
Please remember that I want us to live.
But it’s sad to see our chances weakening with every hour.
All your followers are blind.
Too much heaven on their minds.
It was beautiful, but now it’s sour.
Yes it’s all gone sour.

Listen, Jesus, to the warning I give.
Please remember that I want us to live.
C’mon, c’mon
He won’t listen to me
c’mon, c’mon
He won’t listen to me

 

(訳詞:岩谷時子)

私はいま わかるのだ

明日のことが すべて

神の子と誰も彼を呼ばなければ どうなる

ジーザス

あなたまでが自分ことを 神の子だと信じるとは

今までした善いことさえ やがてあなたの仇になるぞ

 

いつもあなたのそばで 尽くしてきた私の

真心 思いだしてほしい

片腕のような私の言葉に 耳を傾けてほしい

言うのはつらいけれど あなたを救い主と

信じた群衆たちが怖い

信じたことさえ 間違いと知れば

許すはずがないのだ

 

生まれた町であなたは父と同じ大工をしてたら

群衆たちを惑わすような こんなことにはならない

 

彼らを好きならここにあなたはいるべきだ

私らが度を過ごしすぎたのだ

やがて彼らに背かれたあげくに押しつぶされてしまう

いけない行き過ぎは良くないぞ

 

我らは生き延びたい だが望みは薄れた

天国を夢見すぎたのだ

昔はいいが だめだもう今では

味方なんかもういない

ジーザス

ジーザス

味方なんかもういないのだ

ジーザス

聞いてくれよ 俺の言葉を

ジーザス・・・

ジーザス・・・

ミュージカルソングへの誘い ~No.12 ゲッセマネの園 Gethsemane ( I Only Want To Say)

ミュージカルソングへの誘い

~No.12 ゲッセマネの園 Gethsemane ( I Only Want To Say)

作詞 ティム・ライス 作曲 アンドルー・ロイド・ウェバー

“ジーザス・クライスト・スーパースター”1970

 

ロックミュージカルの草分け

1968年、ヨセフ・アンド・アメージング・テクニカラー・ドリームコートJoseph and the Amazing Technicolor Dreamcoat)から始まる

ティム・ライスとの合作2作目にあたる。

ストーリーはグレン・カーターがジーザスを演じる映画版が親しみやすい

このGethsemaneは、以前にも紹介している今井清隆の歌が秀逸している

今井さんは英語なので、どうしても英語版のほうがてらいなく歌えるが、

岩谷時子さんの訳詞も響くものがある

 

ゲッセマネの園で父に苦悩を打ち明ける場面

最後の晩餐を終え、静かに迎えた最後の日、

ささやくように始まるフレーズに

徐々に感情が加わり

激しく打ち震えるような表現に変わっていく

長丁場なので、聴いている人に満足していただくには

相当に高いハードルの曲

ひたすら「人間らしく」、

死への恐怖と生への執念をさらすことだ

 

I only want to say,

If there is a way,

Take this cup away from me

For I don’t want to taste its poison.

Feel it burn me,

I have changed.

I’m not as sure, as when we started.

Then, I was inspired.

Now, I’m sad and tired.

Listen, surely I’ve exceeded expectations,

Tried for three years, seems like thirty.

Could you ask as much from any other man?

But if I die,

See the saga through and do the things you ask of me,

Let them hate me, hit me, hurt me, nail me to their tree.

I’d want to know, I’d want to know, My God,

I’d want to know, I’d want to know, My God,

Want to see, I’d want to see, My God,

Want to see, I’d want to see, My God,

Why I should die.

Would I be more noticed than I ever was before?

Would the things I’ve said and done matter any more?

I’d have to know, I’d have to know, my Lord,

Have to know, I’d have to know, my Lord,

Have to see, I’d have to see, my Lord,

Have to see, I’d have to see, my Lord,

If I die what will be my reward?

If I die what will be my reward?

Have to know, I’d have to know, my Lord,

I’d have to know, I’d have to know, my Lord,

Why should I die? Oh why should I die?

Can you show me now that I would not be killed in vain?

Show me just a little of your omnipresent brain.

Show me there’s a reason for your wanting me to die.

You’re far to keen and where and how, but not so hot on why.

Alright, I’ll die!

Just watch me die!

See how I die!

Then I was inspired.

Now, I’m sad and tired.

After all, I’ve tried for three years, seems like ninety.

Why then am I scared to finish what I started,

What you started – I didn’t start it.

God, thy will is hard,

But you hold every card.

I will drink your cup of poison.

Nail me to your cross and break me,

Bleed me, beat me,

Kill me.

Take me, now!

Before I change my mind.

 

(訳詞:岩谷時子)

父なる神よ 聞きたまえ
苦き杯を この手から取りたまえ
今の私に 昔の力はない
身も心も ただあなたに
お望み以上に捧げて 疲れた私です
誰に これができるでしょう

私が死んだらあなたがするのです
私に求めていたことを
私は知りたい マイゴッド
あなたの心が 知りたい
私は あなたが見たい
この目で あなたが見たい

このまま どうして 私が死ぬのです

してきたすべてが むだなのか
私は知りたい マイゴッド
あなたの心が 知りたい
私は あなたが見たい
もし 私が死んだら どんな報いがある
どうして 私は死ぬのか
そのわけ今すぐ知りたい

ああ なぜ今 なぜ死ぬのか
この死が 無駄ではないことを教えてください
おお神よ
知らせて下さい その訳を
示して下さい その英知を

いいだろう死のう
さあ見てくれ 私の死にざまを
見てくれ 私の死にざまを
見てくれ 私の死にざまを

身も心も疲れ果てた
これで終わるのか
あなたが始めたことだから
最後も あなたが望むなら
飲みほそう この杯を
十字架にかけろ
殺すなら 今だ

私のこの心 変わらぬ間に