ミュージカルソングへの誘い~No.35 Sunset Boulevard

ミュージカルソングへの誘い~No.35 Sunset Boulevard

作詞 Don Blach & Christopher Hampton

作曲 アンドリュー・ロイド。ウェーバー

“サンセット・ブールバード”1993

 

ビリー・ワイルダーの映画でも有名なストーリー

歌はジョーの心の吐露を

延々と歌い続ける

 

哀れなゴーストライター

空しく

自虐的なトーンで続いていく

それがいずれ殺害される運命を

予兆として示すには十分で

歌っている間も

鬼気迫る演出が求められる

 

こんな生活のために

今まで生きてきたんじゃない

その気持ちは

誰にでもある感情で

とても親近感がわく

 

自分なりに

感情が入ると

聴いている人にも

伝わる曲だなと思えた

 

訳詞:中島淳彦

 

ここで俺は名を上げ

夢を掴みとり

いつか庭にはプールを

でも待っていたのは

すえた部屋の匂い

ケチなベッドと孤独

 

サンセットブールバード

ねじれたこの道

秘密と金が絡み合う

サンセットブールバード

誘惑のこの道

やられぬように気をつけろ

 

夢では勝てないさ

この街は誰もが

笑顔で殺し合う

金が欲しいのなら キス

笑顔でキスしろ

汚れた靴をなめろ

 

サンセットブールバード

スキャンダルのこの道

たどり着けばそれまで

サンセットブールバード

栄光のこの道

勝ち続けなきゃ意味がない

 

俺の心 譲り渡し

責めるなら 責めてくれ

待っていた

うまい話

やってきた

甘い暮らし

 

本当の 愛なんて

わからない 尋ねるな

耳をふさぎ

金をもらい

沈む彼女 俺は見てる

 

この街で昔は ゴールドラッシュに

人々は誘われ

彼らは夢をつかむために

彼らの夢は俺の夢さ

 

サンセットブールバード

高ぶるこの道

嘘つきのたまり場さ

サンセットブールバード

冷たいこの道

冷酷な奴の目的地

 

今ここにあるのは 現実じゃないさ

早く目を覚ませよ

それでも紙めつくす 温かいスープ

明日 処刑されても

 

サンセットブールバード

死を呼ぶこの道

古い記憶 消え去り

サンセットブールバード

夢見るこの道

つかみそこねれば消えるだけ

それがサンセットブールバード

ミュージカルソングへの誘い~No.35 Til I Hear You Sing

ミュージカルソングへの誘い~No.35 Til I Hear You Sing

作詞 グレン・スレーター

作曲 アンドリュー・ロイド。ウェーバー

Love Never Dies  2010

 

ウェストエンドからはじまり

東京公演もあったが、

ブロードウェイでの公演は

まだないようだ

 

第一幕の最初に歌われるこの曲は

ファントムのその後を思い起こさせる

哀れさを漂わせながら

執着心はちゃんと残している

また父親のような温かさも

覗かせる

 

この歌が好きなのは

ファントムからつながる

一貫したキャラクターであり

自身に流れる歌や音楽への想いもまた

この歌にはこめられているような

気持ちになれる

 

最後の続く部分が

この曲のピーク

想いが伝わり

歌いながら

涙しそうになる

And music

Your music

It teases at my ear

I turn and it fades away and you’re not here

 

Let hopes pass

Let dreams pass

Let them die

Without you, what are they for?

I’ll always feel no more than halfway real

‘Til I hear you sing once more

やはり

ファントムはいいなと思う

いつかウエストエンドか

ブロードウェイでの初演を

観てみたいな

 

The day starts

The day ends

Time crawls by

Night steals in pacing the floor

The moments creep

Yet I can’t bear to sleep

‘Til I hear you sing

And weeks pass

And months pass

Seasons fly

Still you don’t walk through my door

And in a haze I count the silent days

‘Til I hear you sing once more

 

And sometimes in darkness

I dream that you are there

But wake holding nothing but the cold night air

 

And years come

And years go

Time runs dry

Still I ache deep in my core

My broken soul can’t be alive or whole

‘Til I hear you sing oncemore

And music

Your music

It teases at my ear

I turn and it fades away and you’re not here

 

Let hopes pass

Let dreams pass

Let them die

Without you, what are they for?

I’ll always feel no more than halfway real

‘Til I hear you sing once more

ミュージカルソングへの誘い~No.34 Good Thing Going

ミュージカルソングへの誘い~No.34 Good Thing Going

作詞 ハロルド・プリンス

作曲 スティーブン・ソンドハイム

Merrily We Roll Along 1981それでも僕たちは前へ進む

 

ゴールデンコンビでありながら

評価は低く短期間で公演は終了し、

その後再演の機会はほとんどなく、

自身も見る機会がない

2013年に小池徹平、柿澤勇人の主演で

大阪での公演があったようだが、

今にして思うと

これが最大の観劇のチャンスだったかもしれない

 

ただそこはソンドハイム

Not a day goes byなど名曲には欠かない

ストーリーは知らなくても、曲だけで、どんなことを伝えようとしているのか想像したくなる

 

このGood Thing Goingは、

恐らくカバーされる機会は少なく

あまり知られていないのだが、

そのメロディと詞が

自身にはとてもフィットした

 

淡々と語るように歌うスタイルは

なかなか難しいが

自身の想いにも似た詞が

多少下手であってもいいじゃない

って思わせる

 

そしてピークは

ラストのGoneと伸びるところ

訴えても相手に通じるはずもないのだが

それでも伝えようとする

ちっと未練がましさも感じる曲だ

 

It started out like a song,

We started quiet and slow with no surprise,

Then one morning I woke to realize

We have a good thing going.

 

It’s not that nothing went wrong,

Some angry moment of course, but just a few,

And only moments no more because we knew

We had a good thing going.

 

And if I wanted too much, was that such a mistake?

Half the time you never wanted enough,

Oh wake up, I don’t make that a crime,

And while it’s going along,

You take for granted some love will wear away.

 

We took for granted a lot, and still I say,

It could have kept on growing,

Instead of just kept on,

We had a good thing going, going, gone.

 

And if I wanted too much, was that such a mistake?

Half the time you never wanted enough,

Oh wake up, I don’t make that a crime,

And while it’s going along,

You take for granted some love will wear away.

 

We took for granted a lot, and still I say,

It could have kept on going,

Instead of just kept on,

We had a good thing going, going, gone.

ミュージカルソングへの誘い~No.33 ひとかけらの勇気

ミュージカルソングへの誘い~No.33 ひとかけらの勇気

作詞 ナン・ナイトン

作曲 フランク・ワイルドホーン

訳詞:小池修一郎

“スカーレット・ピンパーネル” 1997

原作:バロネス・オルツィ『紅はこべ』(The Scarlet Pimpernel)

 

日本では、宝塚歌劇団による演出が知られ、

この詩も小池修一郎氏によるものである

2016年には石丸幹二がパーシー・ブレイクニー、

マルグリットには宝塚初演でパーシーを演じた

安蘭けいが務めている

 

ブロードウェイでも日本でも

作品自体の評価や興行成績は

芳しくない

それでも一定のポジションを維持しているのは

ワイルドホーンの旋律がもたらす

安心感からだろう

 

「ひとかけらの勇気」は

2016年度版からの曲

石丸幹二さんがカバーして

男性でも歌いやすくなった

 

実際歌ってみて思うのは

そこかしこに宝塚の匂いみたいなものがあって

どこか照れくさくなる

でも

明らかに詩を伝えることが

この曲の大事なところなので

ぐっと照れくささを押し殺して

演じ切る

禁断の宝塚の舞台で

 

 

どうしてだろう この世の中に 

欺まんと不正 溢れている 

人が自由に 歓び分かち

愛し合える 至福の日は 来るだろうか 

遠国に 嵐吹き荒れても

僕は見逃しはしない 

ひとかけらの勇気が 僕にあるかぎり

 

どうすればいい この世界から

争いの炎 消えはしない 

人が築いた 心の壁を 打ち砕きとき放つ 

その日はいつか

強い力 立ちふさがろうと

僕は あきらめはしない 

ひとかけらの勇気が 僕にある限り 

 

登れない山 渡れない川 

数多の障壁 乗り越えて 

 

たとえこの身 傷つこうとも 

僕はゆく 君のために

ひとかけらの勇気が 僕にあるかぎり

ミュージカルソングへの誘い~No.32 アメリカン ドリーム

ミュージカルソングへの誘い~No.32 アメリカン ドリーム

作詞 アラン・ブーブリル&リチャード・モルトビー・ジュニア

作曲 クロード ミシェル・シェーンベルク

訳詞:岩谷時子

“Miss Saigon” 1989

原作 プッチーニ 蝶々夫人

 

この作品の中で、

一番好きな曲はブイドイ

そして好きなキャストは

エンジニアだ

 

彼はこの作品の中で

もっとも光っていて

それでいて絶望的なのだ

 

彼のプロフィールは

この曲の初めに紹介される

今回はその部分を省いているが

娼婦を母に持ち

少年は男を家に連れてくる

普通であれば

神経がいかれてしまうことを

小さいころに経験し

DNAとして

細胞となっているのだ

 

もし日本の戦後直後を知る世代であれば

繁華街で同じ境遇の人を一度でも目にしていれば

エンジニアを見る目も違っていたかもしれない

 

今のサイゴンでは

当時の混乱を連想する風景は一つもない

賑やかな日本食レストランで

若い人たちの歓喜の声を聞くのみだ

 

だからほとんどの観客が見るのは

滑稽なほど貪欲で

でもどこか憎めない

エンジニアの姿でしかない

 

この曲を歌うとき

一番のよりどころになるのは

日本のMr.サイゴン

市村正親さんが

NHKの番組で見せた振付だ

流石に赤いジャケットはないけれど

せめて派手なジャケットで

真似してみたい衝動に駆られるのだ

 

 

いんちきはうんざりだ

むだにゃしない この才能

うで見せる場所がいる

サメが泳ぐ場所が

なるぜ ヤンキー

やつらは

おいらの兄弟

 

なんだ この香り

おお アメリカンドリーム

ピン札のミリオネアー

おお アメリカンドリーム

手軽に買える

おお アメリカンドリーム

うまい汁吸って 

もうけようぜ

やるぜ おれ

だいせいこう

ぜったいつかむぞ

おお アメリカンドリーム

 

おいらはアメリカで

クラブ ひらく

トップクラス

うまくやるぜ 見てろ

持つぜ 弁護士 ボディガード

おとこにゃ おんなを

お支払いはカードで

 

なんだ この香り

おお アメリカンドリーム

最高級のホテル

おお アメリカンドリーム

ペチャパイも ボインボイン

おお アメリカンドリーム

ハゲも毛がボウボウ

おお アメリカンドリーム

コールガール 行列

おお アメリカンドリーム

乞食も 金持ち

おお アメリカンドリーム

バー付きのリムジン

おお アメリカンドリーム

ゲストにはフレッド・アステア

おお アメリカンドリーム

 

さあ 飲めよ

ポンとシャンパン

ワッと盛り上がれ

おお アメリカンドリーム

 

さあ次は 

ミスチャイナタウン

何でも買えるぜ

おお アメリカンドリーム

 

行くな、戻ってこい、

おい、どこ行くんだ

消えるな 俺の夢

 

アメリカンドリーム

ミュージカルソングへの誘い~No.31 ヘロデ王の歌

ミュージカルソングへの誘い~No.31 ヘロデ王の歌

作詞 Tim Rice, 日本語詞.岩谷時子

作曲 Andrew Lloyd Webber

ジーザス・クライスト・スーパースター”1971

 

No.12 ゲッセマネの園、

No.13 Heaven in my mind 彼らの心は天国に

に続き、同作品から3曲めの課題曲

 

場面は、

イエス・キリストがユダの裏切りによって捕らえられた後、

ピラト総督によってヘロデ・アンティパスのもとに送られる

彼は有名なヘロデ大王の息子

ヘロデ大王は、

ローマと良好な関係を築き、

エルサレム神殿を改築

猜疑心が強く、

身内を含め多くの人間を殺害している

その息子アンティパスに至っては、

猜疑心の強さを受け継ぎながら、

偉大な父に比べられ、

劣等感で心の扉を閉ざした狂王

として描かれている

(おそらく)歌詞のような投げかけがあっても

最後までキリストは何も反応しない

それだけに、

アンティパスの一人芝居になり

笑いと憐れみさえ感じ

狂王への愛着にもつながる

その出会いの場が、冒頭の絵画で描かれている。

(ジョン・バレンタイン・ハイト作  1762年)

 

シリアスなこのミュージカルのテーマにあって、

ロイド・ウェーバーは一服の清涼剤を加えたかったのだろう

 

この歌から連想するアクターは、市村正親さん、下村尊則さん

そしてCDで好きだったのは橋本さとしさん

実際の舞台では演じていないが、

マッチしているなあ、と恐れ入る

 

ミュージカルソングでありながら、

アクターとしての力量が問われる

恥じらいの一線を越えなければ

この歌に期待された境地には至らないことを知る

たまには狂ってみるか

 

ジーザスさんよ 出会えて満足じゃ
名前が売れて 何よりだ
死人が目を覚ますって? 君の言う通り 神様だなぁ

そう 君はクライスト
聖なるジーザス・クライスト
水をワインに 変えてみるがいい ウン それができたなら 本当だ
やれ ユダヤのキング!

噂はお前のことばかり
たいしたもんだよ 大成功
でもそれが嘘ならば いやなに 嘘ではないはずじゃ

そう 君はクライスト
聖なるジーザス・クライスト
プールの上を 歩いてごらんよ
もし やれたら そうだ 釈放だ
やれ ユダヤのキング!

出来るはずだよ なぁ スーパースター
どうしてこんなになれたのか
ウゥム 私に見せてくれ
そこいらの奴と 違うとこを

そう 君はクライスト
聖なるジーザス・クライスト
パンのかけらで 私の家族
さぁ 養え 何故ためらう?
やれ ユダヤのキング!

ヘィ どうした? 君はクライスト ミスター・ワンダフル・クライスト
お笑い種だよ 神様だとさぁ
連れて行け 見るのも嫌だ!
二度と来るなよ 失せろ!
行け ユダヤのキング!
トットと出て行け!
失せろ 私の前から!

ミュージカルソングへの誘い~No.30 Stars

ミュージカルソングへの誘い~No.30 Stars

作詞 ハーバート・クレッツマー(英語版) & アラン・ブーブリル(仏語版) 

作曲 クロード ミシェル・シェーンベルク

“レ・ミゼラブル”1986

 

ジャヴェール警部は、

2012年版映画のラッセル・クロウも悪くないが、

10周年コンサートに出ているPhilip Quastが

一番好き

厳しい表情を崩さずに

星空を見つめる姿は

男から見ても色っぽく

ほれぼれする

ただ厳しいだけではない

情が歌の中ににじむ

それが許されるのが

彼ならではの存在感なのだと思う

 

これだけ多くの人が見事に歌いきる人気のある曲にあって

自身がどう表現するのか

好きな食べ物を最後に取っておくような心境だったが

はじまってみると

予想通り

ジャヴェールの存在にぶちあたり

言葉を並べただけの歌になっていないかと

自身の生きざまさえも問われそうな

取り組みがいのある曲だった

むろん若い人でもチャレンジしてほしいと思うのだが、

50代まで信念と執念で生きる姿を表現するには

相当な覚悟が必要になるだろう

って、

そこまで考える人もすくないだろうが・・

 

日本語訳:岩谷時子、吉岡治、青井陽治

 

さあ逃げてゆけ

闇の中 息潜め 

生きてゆけ

 

あいつとは

いつの日か 対決する

対決する

 

神の道を 行くのは俺

あいつは炎へと堕ちてゆく

地獄へ悪魔が堕ちたように

 

スター

星たちは

限りなく暗闇を照らすのだ

 

口も利かず

確かな夜を

見張る刑事たちだ

 

空の上で 道を知るのだ

季節ごとに巡るのだ

同じように

 

そして墜ちる時は 炎の中

つまずけば 痛みという代償を

誰でも払うのは この世の決まりだ

 

星よ 主よ

命かけぶちこむぞ 鉄格子

この星に誓う 俺は

ミュージカルソングへの誘い~No.29 I have dreamed

ミュージカルソングへの誘い~No.29 I have dreamed

作曲:リチャード・ロジャーズ

作詞:オスカー・ハマスタイン

“王様と私”1951

シンガポール赴任から戻り、

新たな業務にも慣れ心身ともに落ち着いてきたころ、

ミュージカルクラスに戻った

メンバーも変わらずにいて、

何の抵抗もなく戻れたことは奇跡に近い

復帰初めの曲に選んだのは、

ミュージカルの原点ともいえるオスカー・ハマスタイン

1956年には、デボラ・カーとユル・ブリンナー主演で映画化

そして、ケリー・オハラ、渡辺謙によるリバイバルステージ

長く人気を保っているのは

東洋と西洋という交われない双極にある

永遠のテーマに魅力は尽きないからだろう

 

この曲では、

学者ルンタが奴隷タプティムに駆け落ちの計画を語る

ロマンティックな詞が

リチャード・ロジャーズの情熱的なメロディーに乗り

牧歌的な温かさが伝わってくる

忘れていたものを思いだす

ミュージカルソングの楽しさを思い出させてくれた曲

 

I have dreamed that your arms are lovely,

I have dreamed what a joy you’ll be.

I have dreamed every word you whisper.

When you’re close,

Close to me.

How you look in the glow of evening

I have dreamed and enjoyed the view.

 

In these dreams I’ve loved you so

That by now I think I know

What it’s like to be loved by you,

I will love being loved by you.

 

Alone and awake I’ve looked at the stars,

The same that smile on you;

And time and again I’ve thought all the things

That you were thinking too.

 

I have dreamed that your arms are lovely,

I have dreamed what a joy you’ll be.

I have dreamed every word you whisper.

When you’re close,

Close to me.

How you look in the glow of evening

I have dreamed and enjoyed the view.

 

In these dreams I’ve loved you so

That by now I think I know.

What it’s like to be loved by you

I will love being loved by you.

ミュージカルソングへの誘い~No.27 Why God Why? 神よなぜ? 

ミュージカルソングへの誘い~No.27 Why God Why? 神よなぜ? 

作詞:Richard Maltby Jr., Alain Albert Boublil

作曲:CLAUDE MICHEL SCHONBERG

日本語詞:岩谷時子

Miss Sigon ミス・サイゴン1989

 

ミス・サイゴンの詞はいい

特に和訳は、

岩谷時子さんの秀作だと思う

この曲では、

クリスの本音が語られる

「錆びたベッド」

「安物の香水」

一つ一つの言葉に

病んだ米軍兵士の冷たさが

ダイレクトに伝わってくる

この戦争を醜い色で塗りたくりたい

作者の想いが伝わってくる

 

でも目を背けてはならないのだ

この類の話は、

ベトナム戦争だけではなく

戦後の日本でも

いたるところで

いつの時代にもあった話だからだ

そして戦争で死に向き合った兵士でなければ

ほんとうの虚無はわからないのだろう

 

だからやけに高い音が続いて

息が苦しくなるこの曲には

正直閉口するのだが

うまく歌うのではなく、

この詩にこめられた狂気が

すこしでも込めれれれば

良しとすると割り切るのも

悪くないと思う

 

そしてこの曲を歌う時は、

1978年アカデミー賞作品

「ディア・ハンター」で

クリストファー・ウォーケンが演じた

ニックの狂気が思い出され

もうひとつの悲しみと重なり合う

 

何故、サイゴンは眠らない?

この娘の香り

オレンジ

何故 虚しい晩に

この娘をくれたのか? ベトナム

答えなどないか

問いかけても無駄

 

主よ どうして

今さらここで

俺にくれたのだ

どうして今夜を

錆びたベッドのこの娘

何故だ、俺がここに?

安物の香水で

なぜ胸がたかまる?

ベトナム

とがめはしないが

話が違うぜ

 

主よ どうして

心が燃える

初めて娼婦と

過ごした訳じゃない

今、俺に 救えはしない

想い出を胸に

ベトナムを離れよう

 

国の為に闘ったが

帰国したら白い目で見られた

戻ってきた 再びサイゴン

まだ気楽さ 大使館のドライバー

顔さえ効かせば

暮らしも楽だよ

何も信じない限り

 

主よ

どうして清らかな顔が

想い出を胸に

ベトナムを離れよう

ミュージカルソングへの誘い~No.26ア・ホール・ニュー・ワールド A Whole New World

ミュージカルソングへの誘い~No.26ア・ホール・ニュー・ワールド A Whole New World

作詞:ティム・ライス

作曲:アラン・メンケン

“アラジン”1992

1992年のアニメーションに続き、

2019年の実写版でも歌われている。

前回でお話しした発表会で、

クラスメートとデュエットさせていただいた曲。

アレンジいただいたピアノの先生から、

初めの音合わせの時に、

どこまでも流れていくようなメロディーがいいよねえ、

とおっしゃっていたのが思い出される。

その通りで、

カーペットの上で流れるように歌うのがポイント

ジャスミンのメロディーに沿うようにして

アラジンはハモリを入れる感覚が大事になる

もっと聞いていたい(飛んでいたい)と

思ってもらえるように歌うことができれば

そう願える曲だ

 

劇団四季のアラジンも秀作

何度も繰り返し聞いても飽きないアルバムの一つだ

 

I can show you the world
Shining, shimmering, splendid
Tell me, princess, now when did
You last let your heart decide?

I can open your eyes
Take you wonder by wonder
Over, sideways and under
On a magic carpet ride

A whole new world
A new fantastic point of view
No one to tell us no or where to go
Or say we’re only dreaming

A whole new world
A dazzling place I never knew
But now from way up here, it’s crystal clear
That now I’m in a whole new world with you

Unbelievable sights
Indescribable feelings
Soaring, tumbling, freewheeling
Through an endless diamond sky

A whole new world
(Don’t you dare close your eyes)
A hundred thousand things to see
(Hold your breath, it gets better)

I’m like a shooting star
I’ve come so far
I can’t go back
To where I used to be

A whole new world
With new horizons to pursue
I’ll chase them anywhere
There’s time to spare
Let me share this whole new world with you

A whole new world
(A whole new world)
A new fantastic point of view
No one to tell us no or where to go
Or say we’re only dreaming

A whole new world
(Every turn a surprise)
With new horizons to pursue
(Every moment,red letter)
I’ll chase them anywhere
There’s time to spare
Anywhere, there’s time to spare
Let me share this whole new world with you
(With you)

A whole new world
A whole new world
That’s where we’ll be
That’s where we’ll be
A thrilling chase
A wondrous place
For you and me