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「宿命」の意味とは何か

前回述べた風水の教えのなかの中国のことわざ

1 宿命、2 運気 3 風水、 4 積陰徳、 5 読書

のなかで、

1 宿命についてその意味を探る

 

宿命について情報は、

シンガポールでの各社集まっての昼食での話題

そこでの話題は、インドのある街の占い師のことだった

メンバーはみな毎週のようにシンガポールから東南アジア、西アジア、中近東、さらにはアフリカまで飛び回っていて、同僚で飛行機事故にあって命を落とした人も少なくない

その占い師とは、誕生日を教えると診た人や親類の死亡する年月日と死に際する情景を教えてくれるという

メンバーにとっては、死ぬ年月日だけではなく、果たして病院でも自宅でも家族に看取られることができるのか、墜落事故で命を落とすことはないのか、それを知ることができるというので出張のついでに立ち寄っているという

テーブルにいた人の何人かはすでにその経験をしていて、幸いにも事故で命を落とすと予言されることなく安堵できたという話

また死を迎える年齢についても、自分なりにそれぞれ納得しているようだった

 

関心事は、その死期を先に延ばすことはできないのか?

現代の医療技術をもってすれば、延ばすことは容易だろうし

事故であれば、その時期に乗り物には乗らないことで避けられるかもしれない

なので、あくまで参考程度ということで受け止めているようだった

むしろ死期を知ってしまったことで、

家族をはじめ黙っていなくてはいけないことが面倒なようだった

 

聞いていて「自分も機会があれば・・」と一瞬よぎったが、

知らないほうが良さそうだ、と思いなおした

ましてやその後、帰国して、出張が減ってからは完全に思い出話になった

 

さてあらためて「宿命」の意味について

文字通り、もって生まれた宿命、天命、さだめで、

その人にとって変えることができない最も大きな影響を与える先天運

孔子が「五十にして天命を知る」と述べた通り、

努力するしない、徳を積んだ積まないにかかわらず、

天命には逆らえないという教え

それ教え自身は、

最後はその人それぞれの持っている運命で決まる

ということで

一定の説得力を有しているように思う

 

ただ寿命100年時代を迎えて

残り50年天命を知って

何を希望にして生きればいいのか

という切実な思いが噴出してくるだろう

それだけ天命というのは

どこかネガティブなイメージで捉えられてしまう

 

さきほどのインドのお話も

死期やその場所は知りえても

その天命は人に希望を与えるものとは思えない

 

なので自分で納得しているのは、

そのあとにある「4 陰徳や5 読書の後天的な要素で

人生はある程度肯定的に変えられる」

というポジティブな人生観にするために

あえて1に宿命を据えている

と解釈している

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