ミュージカルソングへの誘い
No.10 僕の願い
Contents 目次
作詞 スティーブン・シュワルツ
訳詞 浅利慶太
作曲 アラン・メンケン
“ノートルダムの鐘” 1996
曲への想い
No.5で紹介したフレンチ版に対し、
こちらはディズニーのアニメ・ミュージカル映画
原作は同じヴィクトル・ユーゴーの小説『ノートルダム・ド・パリ』
ディズニーらしくさわやかにストーリーは進むが、
原作の重みのあるテーマは無視できず、
ディズニーのメインターゲットである
キッズ層にはちょっと親しみにくかったかもしれない
その代わり、大人には日本語版で
劇団四季のメンバーにより、
見事な歌唱力で楽しませてくれる。
カジモド 石丸幹二
エスメラルダ 保坂知寿
フロロー 日下武史 歌:村俊英
クロパン 光枝明彦
フィーバス 芥川英司(現在の鈴木綜馬)
ヴィクトル 今井清隆
彼らの歌唱力と表現力には躍動感があふれ
ディズニーアニメの中でいちばん好きな作品の一つだ
フロロー(村俊英)からカジモド(石丸幹二)のパートへつづけて二役を歌う
村さんのバリトンから石丸さんのテノールまで音域は広いが、思ったほどきつくない
フロローの冷徹さとカジモドの清廉な心との対比をひとりで表現するのは難しい
けれど解き放たれるようなラストのカジモドのパートはとても爽快感がある
聴いているほうも
「歌っていて気持ちがいいだろうなあ」
と思ってもらえるように
四季・劇場版の「陽ざしの中へ」バージョンも今年は聴いてみたいな
歌詞
世の中は冷たくて
お前をいじめぬくのだよ
私だけが
お前に食べさせ 着せて
守ってやるのだよ
そのかわりにお前は
ここから出てはならない
お前は(私は)
醜いぞ(醜いのだ)
世の中はお前を嫌ってる
守ってやるのは(あなただけです)
お前は怪物だと(怪物)
憎み嘲り笑う(怪物)
もう世の中は相手にせず
ここにいなければ(ここに あなたと)ならない
感謝しつつ
従え(従う)
いつも一人で生きて行く
ここに隠れて暮らす
真下を見つめて生きて行く
ぼくはみんなを見てる
みんなはぼくを知らない
これからもずっとこのまま
もしこの願いがかなうなら
行きたいな みんなのもと
光浴びながら 一日だけでも
暮らしたい みんなのもとで
もし 出会いがあって
誰かがぼくを愛してくれるなら
みんなは今日も忙しくして
楽しく生き生き暮らす
何て素晴しい生き方だ
輝きにあふれている
ああ ぼくもみんなと一緒に
歩いてみたい 散歩したい
手をつないでセーヌのそばを
朝の光を
浴びながら
この願いが
もしも
ぼくに許される
その日が来るなら
もう 何もいらない
コメント