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ミュージカルソングへの誘い ~ウエスト・エンドのミス・サイゴン

ミス・サイゴンのウエスト・エンドでの孤立感

初めてミス・サイゴンを見たのは

このミュージカル初演の聖地となる

ウエスト・エンドの

Theatre Royal Drury Laneドルリーレーン劇場だった

印象的だったキャスト

キムはフィリピン出身のMonique Wilsonモニーク・ウィルソン

オリジナルキャストのLea Salongaレア・サロンガ

がブロードウェイに去った後の配役となる

オリジナルキャストとしてもっとも有名なレア・サロンガは、

後にレ・ミゼラブルのエポニーヌやファンティーヌを演じる。

またディズニー映画アラジンやムーランの歌声を担当している。

まさにアジア人としてはじめてという役を

歌唱力でつかみとっていった実力派だ

 

クリス役のSimon Bowmanサイモン・ボウマンは、

レ・ミゼラブルのジャン・バルジャンや、

オペラ座の怪人のラウルなど、

生粋の代表的なミュージカルアクターだ

オリジナルキャストであるレア・サロンガとジョナサン・プライスが

ブロードウェイに移ったのに対し、

彼一人ウエストエンドに残ったのは、

ウエストエンドへの仁義みたいなものを感じて、

日本人である自分は好きな役者だ

 

そしてエンジニアを演じるのはHilton McRaeヒルトン・マクレー

初演のジョナサン・プライスの後任になる

ジョナサン・プライスは初演2年後にはブロードウェイに移り、

映画エビータではフアン・ペロンを演じて

一躍世界的なスターとなった

 

そして、アンサンブルの中には後にキム役として

日本人で初めてウエスト・エンドでの主役を演じた

Naoko Mori森尚子がいた

ウエスト・エンドでの違和感

実のところ、もともとマイケル・クロフォードに傾倒していて

何としてもオペラ座の怪人を見たかったのだが

ローカルのつてを使っても

チケットの入手は困難だった

当時のサラ・ブライトマンの人気を考えれば、無理もないだろう

その代わりにと予約できたのが

ミス・サイゴンだった

欧米のステージでアジア人が主役を張ることに

ミュージカル界ではどこか違和感さえ感じていたのかもしれない

聴衆の反応もどこかそんな空気が流れていて

憐れみや同情でいえば、

キムよりもクリスに対する想いのほうが強く感じた

冊子では、オペラ蝶々夫人との関連が解説されている

テーマがベトナム戦争というよりは、

アジア人娼婦のほうに偏っているのか

どこかでロンドンで感じたアジア人、日本人に対する

ロンドン市民の深層心理をかいまみた気がした

その点では、ロンドンに滞在していて

どこか孤立感が深まるような

そんな思いが残った

この感覚はブロードウェイで感じたことはなく

いつかミス・サイゴンをブロードウェイで見て

その違いを感じてみたいと思う

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