ミュージカルソングへの誘い
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No.33 ひとかけらの勇気
作詞 ナン・ナイトン
作曲 フランク・ワイルドホーン
訳詞:小池修一郎
“スカーレット・ピンパーネル” 1997
原作:バロネス・オルツィ『紅はこべ』(The Scarlet Pimpernel)
曲への想い
日本では、宝塚歌劇団による演出が知られ、
この詩も小池修一郎氏によるものである
2016年には石丸幹二がパーシー・ブレイクニー、
マルグリットには宝塚初演でパーシーを演じた
安蘭けいが務めている
ブロードウェイでも日本でも
作品自体の評価や興行成績は
芳しくない
それでも一定のポジションを維持しているのは
ワイルドホーンの旋律がもたらす
安心感からだろう
「ひとかけらの勇気」は
2016年度版からの曲
石丸幹二さんがカバーして
男性でも歌いやすくなった
実際歌ってみて思うのは
そこかしこに宝塚の匂いみたいなものがあって
どこか照れくさくなる
でも
明らかに詩を伝えることが
この曲の大事なところなので
ぐっと照れくささを押し殺して
演じ切る
禁断の宝塚の舞台で
歌詞
どうしてだろう この世の中に
欺まんと不正 溢れている
人が自由に 歓び分かち
愛し合える 至福の日は 来るだろうか
遠国に 嵐吹き荒れても
僕は見逃しはしない
ひとかけらの勇気が 僕にあるかぎり
どうすればいい この世界から
争いの炎 消えはしない
人が築いた 心の壁を 打ち砕きとき放つ
その日はいつか
強い力 立ちふさがろうと
僕は あきらめはしない
ひとかけらの勇気が 僕にある限り
登れない山 渡れない川
数多の障壁 乗り越えて
たとえこの身 傷つこうとも
僕はゆく 君のために
ひとかけらの勇気が 僕にあるかぎり
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